5歳前後のお子さんの乳歯の写真です。
二枚の写真の違いは、何でしょう?
上の写真は、歯と歯の隙間があります。
下の写真は、歯と歯の間に隙間がありません。一見、きれいな歯並びのように見えますが
理想の乳歯の歯並びは上の写真の歯です。
乳歯の歯と歯の隙間があり、永久歯が生え揃うために必要なスペースがあります。
歯と歯の間に隙間があることは、しっかりあごを使い、
あごが成長しているということです。
永久歯は、乳歯より大きいので乳歯の時点で
土台となるあごが成長してしていないと歯がきれいに並ばず、
歯並びに影響がでることがあります。
今のお子さんは、歯と歯の間の隙間がないお子さんが多いです。
個人差はありますが乳歯は3歳前後に生え揃います。
永久歯が生えてくる5~6歳までに
たくさん かんで あごの成長を促すことが大切です。
今の食事は、昔と比べて柔らかいものが多いので
あまりかまなくても食べられるものが多いですよね。
ハンバーグ、スパゲティ、カレーライス など
料理の時、煮込みすぎないようにしたり
食材をかめる大きさにすることでかむ回数がアップします。
食事中にお水やお茶などを飲み物と一緒に飲み込まないことや
足をしっかりつけて 正しい姿勢で食事をすることも
かむ機能を育てるためには、大切なことなんですよ!
普段の食事や生活の中で かむことを意識していくと
お口の機能が発達し、きれいな歯並びになります。
歯並びは、遺伝もありますが
毎日の生活環境が大きく影響していることがわかっています。
お子さんの歯並びだけでなく
かたい食べ物を好まない、柔らかいものが好き、かまないで飲み込むなど
お子さんの食事のお悩みも気軽にご相談ください。